Google口コミへの返信文をAIで作る手順 ― 3つのパターンで試した
この検証の結論
- 何を試したか
- 架空の口コミ3パターン(良い口コミ/不満の口コミ/事実と違う口コミ)で返信の下書きを作り、出てきた文と直した後を全文で比べました。
- 判定
- 条件つき お礼や事実の案内の下書きには使えました。ただし、不満と事実違いの口コミでは、補償の約束や理由の断定を外す手直しが欠かせませんでした。
- 向いている店
- お礼の返信や、混雑時間帯など事実の案内文の下書きを速く作りたい店。事実関係で争いになっている口コミへの返信には向かず、そこは人が最初から書く方が安全です。
この記事で検証したこと
- 口コミ文は、すべて当サイトで作った架空のテキストです。実在のお客様の口コミは使っていません
- 「良い口コミ」「不満の口コミ」「事実と違う口コミ」の3パターンで返信の下書きを作りました
- 出てきた文を「そのまま送れる」「直せば使える」「使えない」で判定しました
先に結論です。下書きの速さは役に立ちます。ただし、不満の口コミと事実と違う口コミでは、「事実確認が要る主張を返信文に入れない」ためのひと手間が欠かせませんでした。
この記事は、「飲食店がChatGPTを初めて使うなら、まずこの3つだけ」で試した3用途のうち、口コミ返信だけを取り出して手順を掘り下げたものです。このページでは、実際に使った依頼文と、出てきた文の例まで載せます。
手順
- 口コミの文章を、個人が分かる部分を除いてAIに入力する(実在のお客様の名前などは入れない)
- 「返信の下書きを作ってください。事実として確認できないことは書かないでください」と条件を付けて頼む
- 出てきた文を、下のチェックリストで1文ずつ確かめる
- 直した文を、Googleビジネスプロフィールの管理画面から投稿する
依頼文(コピペで使える形)
検証で使った依頼文はこの形です。〔 〕の部分を自分の店の内容に差し替えて使えます。「守ること」を先に書いておくのが要点で、これを抜くと、後述のように約束や断定が混ざりやすくなります。
以下、各パターンの「出てきた文の例」と「直した後」を載せます。いずれも架空の口コミに対する例文で、実在のお客様への返信ではありません。
パターン1:良い口コミ
架空の口コミ:「ランチの定食が美味しかったです。また来ます」
- 判定:直せば使える
- 出てきた文は丁寧でしたが、店にないサービス(デザートの案内)に触れていたため、その一文を削りました
- 教訓:お礼の文でも、店にないものの案内が混ざることがあります
ご来店いただき、ありがとうございました。ランチの定食をお気に召していただけたようで、とても嬉しいです。次回はぜひ、食後のデザートもお試しください。またのお越しをお待ちしております。
ご来店いただき、ありがとうございました。ランチの定食をお気に召していただけたようで、とても嬉しいです。またのお越しをお待ちしております。
パターン2:不満の口コミ
架空の口コミ:「注文から出てくるまで30分以上かかりました」
- 判定:直せば使える。ただし直す量は一番多い
- 出てきた文には、混雑の理由の説明と、次回の割引を思わせる表現が入っていました。理由の断定と、約束になる表現は両方とも外しました
- 残した形:お待たせしたことへのお詫び、混雑する時間帯の案内、次に来ていただくときの連絡先
このたびはお待たせしてしまい、申し訳ございませんでした。当店は週末の昼に近隣の昼休みが重なり、大変混雑いたします。次回ご来店の際は、お詫びに一品サービスさせていただきます。
このたびは、注文から提供までお時間をいただき、申し訳ございませんでした。12時台は混雑し、提供までお時間をいただく場合があります。お急ぎの際はお電話でご予約いただけますと、席をご用意できます。
パターン3:事実と違う口コミ
架空の口コミ:「夜10時まで開いていると書いてあったのに、9時に閉まっていた」(架空の店の閉店時刻は21時30分という設定)
- 判定:使えない部分が多い
- 出てきた文は、相手の勘違いを決めつける言い回しになっていました。そのまま出すと火に油を注ぐ文です
- 使えたのは「正しい閉店時刻を案内する部分」だけ。感情に触れる部分は、人が最初から書いた方が早い、というのが正直な感想です
当店の閉店時刻は21時30分となっており、お客様のご認識とは異なります。営業時間をご確認のうえ、再度ご来店ください。
当店の閉店時刻は21時30分(ラストオーダー21時)です。
返信文に入れないもの(投稿前のチェックリスト)
- 事実かどうか確かめていない言い分への、謝罪や反論の断定
- 割引、無料サービス、返金など、補償の約束になる表現
- 混雑や遅れの理由の決めつけ
- お客様個人が分かる情報
向く場面と、向かない場面
- 向く:お礼の返信の下書き、混雑時間帯など事実の案内文の組み立て
- 向かない:事実関係で争いになっている口コミへの返信。ここは下書きから人が書く方が安全です
関連する検証
出典(確認日:2026-11-03)
・Googleビジネスプロフィール ヘルプ(口コミへの返信について):https://support.google.com/business/
・検証に使った口コミ文と店舗条件は、すべて当サイトで作った架空のサンプルです
検証担当:タカハシ
飲食店の現場仕事をAIでどうにかできないか試しています。使えなかった検証も、そのまま書きます。